Raspberry Pi Pico Wが日本国内で発売開始

2022年に発売されたRaspberry Pi Pico Wについて、工事設計認証の取得および表示手順の完了を受けて、日本国内の認定リセーラーが2023年3月27日より販売を開始しています。

KSYは税込1,100円+送料で販売中です。

リリース https://raspberry-pi.ksyic.com/news/page/nwp.id/121
販売ページ https://raspberry-pi.ksyic.com/main/index/pdp.id/863/pdp.open/863

スイッチサイエンスは1,210円+送料で販売中です。なお、需要と供給が安定するまで、購入台数の制限(3台)を設けるとのことです。

リリース https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000122.000064534.html
販売ページ https://www.switch-science.com/products/8171

Raspberry Pi Global Shutter Cameraリリース

Raspberry Pi 公式ブログより引用

Raspberry Pi (tradong) Ltd.は3月9日、Raspberry Pi Global Shutter Cameraを発表しました。

Raspberry Pi Global Shutter Cameraは、Sony IMX296センサーを使用した1600万画素のグローバルシャッターカメラで、通常のローリングシャッターカメラと比較して、高速で動作する物体を歪みなく撮影するのに向いています。レンズはRaspberry Pi HQ Cameraと同じくCマウントおよびCSマウント(付属のC-CSアダプタで対応)の各レンズが利用可能です。

Raspberry Pi Global Shutter Cameraの価格は50ドルで、各認定リセーラーを通じて販売されます。日本ではKSY、スイッチサイエンスでそれぞれ販売が開始しています。

KSY(税込8,470円)

スイッチサイエンス(税込8,525円)

Raspberry Pi Camera Module 3リリース

Raspberry Pi (Trading) Ltdは2023年1月9日に、Camera Module 3をリリースしました。

Camera Module 3はオートフォーカスやHDR撮影に対応した12メガピクセルのSONY IMX708イメージセンサーを採用したカメラモジュールです。従来の通常モデルとNoIRモデルに加えて、それぞれに広視野角モデルが追加され、4種類のカメラモジュールが販売されます。通常の視野角のモデルは各25ドル、広視野角モデルは各35ドルで、認定リセラーを通じて販売されます。

なお、Camera Module 3の利用にあたっては、最新のlibcamera環境及びPicamera2 Pythonライブラリが必要で、レガシーカメラスタックでは利用できない点に注意が必要です。

また、Raspberry Pi High Quality CameraのM12マウントマウントバージョンも合わせてリリースされています。価格は50ドルです。

Raspberry Pi Pico WおよびRaspberry Pi Pico H、Pico WHがリリース

Raspberry Pi財団は6月30日に、Raspberry Pi Pico W、およびRaspberry Pi Pico H、Pico WHをそれぞれ発表しました。

Raspberry Pi Pico Wは、2021年1月に発売したRaspberry Pi Picoにワイヤレス機能を追加したモデルです。Raspberry Pi Picoと同様、Raspberry Piが設計したRP2040チップが使用されており、133MHzのARM Cortex-M0+デュアルコア、256KB RAM、30個のGPIO、様々なインターフェースを搭載します。また、コードとデータ用の2MBのオンボードQSPIフラッシュメモリを搭載しています。

Raspberry Pi Pico Wのワイヤレス機能には、Infineon CYW43439チップを採用しており、無線LANはIEEE802.11 b/g/nを、Bluetoothは5.2をサポートします。なお、リリース時点では無線LANのみがサポートされます。Raspberry Pi Pico Wは6ドルで販売されます。

Raspberry Pi Pico HおよびPico WHは、GPIOにヘッダーと、JTAGにコネクタがあらかじめ実装されたモデルです。自分でヘッダーを実装する必要がなく、簡単にプロジェクトに使用することが可能になります。Raspberry Pi Pico Hは5ドル、Raspberry Pi Pico Hは7ドルで販売されます。

国内ではKSYおよびスイッチサイエンスが各モデルの販売について案内を出しています。Pico WについてはKSYでは990円(税込)、スイッチサイエンスでは1,111円(税込)で販売するとのことです。

https://raspberry-pi.ksyic.com/news/page/nwp.id/108/

https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000091.000064534.html

Japanese Raspberry Pi Users Groupでは、お預かりしたサンプルの実機レポートを別途掲載しています。ぜひご覧ください。

(2023/3/27追記)日本での販売が開始しました。

Raspberry Pi OS Bullseye アップデートがリリース

2022年4月7日に、Raspberry Pi OS Bullseeye のアップデートがリリースされました。

今回のアップデートでは、セキュリティを強化及びIoT製品に関する一部の国の法律に対応するために、Raspberry Pi登場初期からのデフォルト設定であったpiユーザー及びパスワードが廃止されました。デスクトップ版・Lite版ともに、初回起動時にユーザー名とパスワードの設定が必要になります。なお、ヘッドレスで利用する場合には、Raspberry Pi Imagerを使用してカスタマイズするか、起動パーティションにuserconfファイルを配置して所定の書式を書くことで対応できます。また、既存の環境でpiユーザーのユーザー名を変更するための方法についても用意されています。

その他、Bluetoothに関する改善や、Waylandの実験的サポートが追加されています。

Raspberry Pi Zero 2 W 発表

Raspberry Pi財団は2021年10月28日に、Raspberry Pi Zeroシリーズの最新版である「Raspberry Pi Zero 2 W」を発表しました。

Raspberry Pi Zero 2 Wは、Raspberry Pi 3シリーズで採用されたCortex-A53を搭載した64-bit対応の4コア 1GHzのBCM2710A1 CPUを採用し、Raspberry Pi Zero Wに比べて大幅に性能が向上しました。また、DRAMを統合したSiP(System-in-Package)を採用し、「RP3A0」パッケージとして本体上に搭載されます。また、発熱にも配慮されており、高負荷時でもサーマルスロットリングせずに安定した動作が可能としています。

無線はIEEE 802.11 b/g/nに対応した無線LANおよびBluetooth 4.2(BLE対応)を搭載します。

フォームファクターはZero Wをほぼ継承しており、Mini HDMIポート、Micro USB OTGポート、Micro USB 電源ポート、CSIポートが用意されています。また、RUN・AV用のスルーホールは省略され、基板裏にランドとして配置が変更されました。

Raspberry Pi 2 Wの価格は15ドルで、本日より認定リセラーを通じて発売されます。

なお、発表時点では日本向けの技術基準適合証明の取得がないため、日本の通常環境下での使用はまだできません。

また、Raspberry Pi Zero 2 Wのリリースに合わせて、公式の電源アダプターが8ドルで発売されます。

Raspberry Pi Build HAT発表

Raspberry Pi財団は10月19日、Raspberry Pi Build HATを発表しました。

Build HATは、Raspberry PiとLEGO®を組み合わせてハンズオンで楽しく創造的な学習をするためのアドオンボードです。Build HATにはRaspberry Pi Picoに続く2つ目のRP2040マイクロコントローラー搭載製品としています。

Build HATには最新世代のLEGO®Technic™のモーターや、LEGO® Education SPIKE™ Primeの各種センサーと互換性があり、最大4つのモーターもしくはセンサーがBuild HATに接続できます。

Build HAT用のPythonライブラリが提供されており、かんたんにプロトタイプを作成することが可能です。

https://buildhat.readthedocs.io/en/latest/

また、モーターに安定した電力を供給するために、48W(DC8V/6A)の電源アダプターも同時に発売されます。

価格は、Build HAT本体が25ドル、電源アダプターは15ドルとなっています。

Build HATはRaspberry Pi認定リセラーを通じて販売されます。

製品情報ページ: https://www.raspberrypi.com/products/build-hat/

公式 Raspberry Pi ビギナーズ ガイド(第4版)日本語版が登場

Raspberry Pi財団が発行している公式Raspberry Pi ビギナーズ ガイド(第4版)に日本語版が登場しました。Raspberry Pi認定リセラーを通じて発売されます。

KSY: https://raspberry-pi.ksyic.com/main/index/pdp.id/670/pdp.open/670

Raspberry Pi ビギナーズ ガイド(第4版)は、Raspberry Pi 4およびRaspberry Pi 400に対応した内容に改定されており、初心者でも始められるよう、ていねいに図解されたセットアップ方法の解説から、ScratchやPythonを使用したプログラミング、GPIOを使用した電子工作など、幅広い内容をカバーした一冊となっています。

日本語版発行にあたり、Japanese Raspberry Pi Users Group有志で日本語訳の監訳という形でお手伝いいたしました。

なお、Raspberry Pi ビギナーズ ガイドはMagPiのサイトからPDF版を無償ダウンロードすることもできます(本記事執筆時点では日本語版はまだ入手不可能のようです)。

https://magpi.raspberrypi.org/books/beginners-guide-4th-ed

RP2040発売

Raspberry Pi財団は6月1日、RP2040の発売を発表しました。

RP2040はRaspberry Pi Picoに搭載されているマイクロコントローラーチップで、Raspberry Pi初の自社開発コントローラーとなります。Raspberry Pi Pico発表当初より将来的なRP2040チップの発売について言及されていました。

RP2040の単体販売により、Raspberry Pi Picoを使用することなく、直接自分のプロジェクトや製品の基板に組み込むことが可能になります。

1つあたりの販売価格は1ドルで、Raspberry Pi認定リセラーを通じて販売されます。(参考までに、Pimoroniでは10個単位での販売ページを公開しています。)

PoE+ HAT リリース

Raspberry Pi 財団は5月24日、PoE+ HATをリリースしました。価格は20ドルで、6月上旬よりRaspberry Pi認定リセラーから準備発売されます。

PoE+ HATは2018年に発売されたPoE HATの改良版となるPoEに対応したHATボードです。PoE HATは802.3afに対応しており最大15.4Wの電力が供給可能でしたが、今回リリースされたPoE+ HATは802.3atに対応しており、対応したPoEインジェクターと組み合わせることで最大25.5Wの電力供給が可能としています。これにより、Raspberry Pi 4にたくさんのUSBデバイスを接続している状況でもPoE+ HATで安定した電力供給が可能になります。

その他、部品を見直すことで発熱や部品サイズをコンパクトにするなどの改良が加えられています。

なお、以前のPoE HATも引き続き生産されますが、昨今の世界的な半導体不足によって入手困難なシリコンが使用されているため、そのようなシリコンを使用しておらずリードタイムが短いPoE + HATへの移行が検討可能としています。