Raspberry Pi Ltdは2024年8月8日に、Raspberry Pi Pico 2 およびRP2350を発表しました。
https://www.raspberrypi.com/news/raspberry-pi-pico-2-our-new-5-microcontroller-board-on-sale-now
Raspberry Pi Pico 2は、RP2350を搭載した新しいマイクロコントローラー開発ボードで、外形やピン配置はPicoと互換性がありますが、RP2350の搭載によって、よりパワフルなボードになりました。価格は5ドルです。
RP2350は、RP2040の機能を強化した新しいマイクロコントローラーチップです。CPUはPicoで採用されていたデュアルArm Cortex-M0+@133MHzから、浮動小数点およびDSPをサポートするDual Arm Cortex-M33@150MhzもしくはDual RISC-V Hazard3@150Mhzに強化され、ArmコアかRISC-Vコアかのどちらかを選んで使えるようになりました。SRAMは264KBから520KBとほぼ倍になり、QSPI Flashも2MBから4MBと倍に増量しています。PIO state machinesは8から12に強化されています。
また、RP2350は60-QFNのRP2350Aと、80-QFNのRP2350Bの2種類が展開されており、RP2350Bの場合はGPIOが48個提供されます。さらに、2MBのQSPI フラッシュを内蔵したRP2354A / RP2354Bも展開されます。なお、Pico 2にはRP2350Aが搭載されます。
RP2350は、2024年末頃までに量産の開始が予定されています。今後RP2040の用にRP2350が入手可能になることで、サードパーティベンダーからRP2350を搭載した様々なボードが販売されたり、開発者は自分のボードに組み込んだりすることが可能です。
Raspberry Pi Pico 2は今後各認定リセーラーを通じて販売が開始されます。
KSY: https://raspberry-pi.ksyic.com/main/index/pdp.id/1094/pdp.open/1094
スイッチサイエンス: https://www.switch-science.com/products/9809