Raspberry Pi Compute Module 5リリース

Raspberry Pi Ltd.は11月27日に、Raspberry Pi Compute Module 5(CM5)をリリースしました。

https://www.raspberrypi.com/news/compute-module-5-on-sale-now

Raspberry Pi Compute Moduleは、おもに産業向けに開発された、モジュール用のRaspberry Piシリーズです。CM5は、CM4のフォームファクターを維持しながら、Raspberry Pi 5に搭載されたRP1を搭載しており、CM4にはなかったUSB3.0x2ポートを新たにサポートします。CM4とは多くの後方互換性がありますが、USB3.0ポートを搭載する代わりに2-lane MIPIインターフェイスが削除されるなど、いくつかの変更もあります。

CM4と同様、RAMの容量、eMMCストレージ、無線の有無に応じた多数のバリアントが存在します。RAMは2/4/8/16GBの4種類(16GBが追加。2025年に発売予定)、eMMCは0/16/32/64GBの4種類(64GBが追加)が選択可能です。これらの組み合わせに応じて、45ドルから135ドルで販売されます。

CM5に合わせて、CM5用パッシブクーラー(ヒートシンク)が5ドル、CM5用の新たなIOボードが20ドル、IOケースが15ドル発売されます。

さらに、CM5本体(無線あり・4GB RAM・32GB eMMC)といくつかのアクセサリをセットにしたDevelopment Kitも130ドルで発売されます。

CM5と関連アイテムは認定リセーラーを通じて販売されます。また、無線付きモデルは、日本では技術基準適合証明の取得が完了していないため、取得が確認されて、日本のリセーラーによる販売が開始するのを待つ必要があります。

※CM5は産業向けのため、希望のモデルが個人向けショップで購入できるとは限らない点にご注意ください。

Raspberry Pi Pico 2W リリース

Raspberry Pi Ltdは11月25日、Raspberry Pi Pico 2Wをリリースしました。

https://www.raspberrypi.com/news/raspberry-pi-pico-2-w-on-sale-now

Raspberry Pi Pico 2Wは、8月にリリースされたRaspberry Pi Pico 2の無線機能搭載バージョンです。

Pico 2と同様に、RP2350A マイクロコントローラーを搭載しており、QSPIもPico 2と同じく4MBを搭載します。

また、GPIOピン、ソフトウェアの互換性、無線コントローラー(CYW43439 2.4GHz無線LAN / Bluetooth 5.2)は、Raspberry Pi Pico Wと同様となります。

Raspberry Pi Pico 2Wの価格は7ドルで(参考: Pico 2は5ドル、Pico Wは6ドル)、Raspberry Pi認定リセーラーを通じて発売されます。

なお、日本での販売については、技術基準適合証明の取得が完了していないため、取得が確認されて、日本のリセーラーによる販売が開始するのを待つ必要があります。

記事の中では、すでにPimoroniでいくつかの製品に採用・販売がされているものの、まだ正式にはリリースされていないRaspberry PiのRM2無線モジュールについても、近日中に発売予定と言及されています。