Raspberry Pi Pico 2W リリース

Raspberry Pi Ltdは11月25日、Raspberry Pi Pico 2Wをリリースしました。

https://www.raspberrypi.com/news/raspberry-pi-pico-2-w-on-sale-now

Raspberry Pi Pico 2Wは、8月にリリースされたRaspberry Pi Pico 2の無線機能搭載バージョンです。

Pico 2と同様に、RP2350A マイクロコントローラーを搭載しており、QSPIもPico 2と同じく4MBを搭載します。

また、GPIOピン、ソフトウェアの互換性、無線コントローラー(CYW43439 2.4GHz無線LAN / Bluetooth 5.2)は、Raspberry Pi Pico Wと同様となります。

Raspberry Pi Pico 2Wの価格は7ドルで(参考: Pico 2は5ドル、Pico Wは6ドル)、Raspberry Pi認定リセーラーを通じて発売されます。

なお、日本での販売については、技術基準適合証明の取得が完了していないため、取得が確認されて、日本のリセーラーによる販売が開始するのを待つ必要があります。

記事の中では、すでにPimoroniでいくつかの製品に採用・販売がされているものの、まだ正式にはリリースされていないRaspberry PiのRM2無線モジュールについても、近日中に発売予定と言及されています。

Raspberry Pi Pico 2およびRP2350がリリース

Raspberry Pi Ltdは2024年8月8日に、Raspberry Pi Pico 2 およびRP2350を発表しました。

https://www.raspberrypi.com/news/raspberry-pi-pico-2-our-new-5-microcontroller-board-on-sale-now

Raspberry Pi Pico 2は、RP2350を搭載した新しいマイクロコントローラー開発ボードで、外形やピン配置はPicoと互換性がありますが、RP2350の搭載によって、よりパワフルなボードになりました。価格は5ドルです。

RP2350は、RP2040の機能を強化した新しいマイクロコントローラーチップです。CPUはPicoで採用されていたデュアルArm Cortex-M0+@133MHzから、浮動小数点およびDSPをサポートするDual Arm Cortex-M33@150MhzもしくはDual RISC-V Hazard3@150Mhzに強化され、ArmコアかRISC-Vコアかのどちらかを選んで使えるようになりました。SRAMは264KBから520KBとほぼ倍になり、QSPI Flashも2MBから4MBと倍に増量しています。PIO state machinesは8から12に強化されています。

また、RP2350は60-QFNのRP2350Aと、80-QFNのRP2350Bの2種類が展開されており、RP2350Bの場合はGPIOが48個提供されます。さらに、2MBのQSPI フラッシュを内蔵したRP2354A / RP2354Bも展開されます。なお、Pico 2にはRP2350Aが搭載されます。

RP2350は、2024年末頃までに量産の開始が予定されています。今後RP2040の用にRP2350が入手可能になることで、サードパーティベンダーからRP2350を搭載した様々なボードが販売されたり、開発者は自分のボードに組み込んだりすることが可能です。

Raspberry Pi Pico 2は今後各認定リセーラーを通じて販売が開始されます。

KSY: https://raspberry-pi.ksyic.com/main/index/pdp.id/1094/pdp.open/1094
スイッチサイエンス: https://www.switch-science.com/products/9809