Raspberry Pi 5 リリース

Raspberry Pi Ltdは9月28日7時(イギリス夏時間)にRaspberry Pi 5を発表しました。

出荷は10月23日より行われます。また、日本では出荷時点では技術基準適合証明・技術基準適合認定が取得されていませんが、今後取得が予定されています。

Raspberry Pi 5の主な機能は以下のとおりです。

  • 2.4GHz クアッドコア Arm Cortex A-76 CPUとVideoCore VIIを搭載したBroadCom BCM2712 SoC
  • 4267MHz の LPDDR4X SDRAM
  • 2.4GHz/5GHz 802.11ac 無線LAN
  • Bluetooth5.0/BLE
  • SDR104に対応して高速化したMicroSDカードスロット
  • それぞれ5Gbpsでの動作をサポートする2つのUSB3.0ポートと、2つのUSB2.0ポート
  • PoE+に対応したギガビットイーサネット(PoE+使用にはPoE+ HATが必要です)
  • 2つの4レーンMIPIポート(カメラ・ディスプレイ兼用)
  • PCI Express 2.0×1ポート
  • USB Type-Cによる 5V/5A DC電源(PDが有効)
  • Raspberry Pi 40ピン GPIOポート
  • 外部バッテリーから電力供給可能なRTC
  • 冷却ファン専用コネクター
  • Raspberry Pi Debug Probeを使用して利用可能な独立したUARTポート
  • 電源ボタン

発売開始時には、4GBと8GBのモデルが販売される予定です。価格は4GBモデルが60ドル、8GBモデルが80ドルです(日本での価格は認定リセーラーからの発表を確認してください)。

また、Raspberry Pi 5の発売に合わせて、アクセサリ各種も発売されます。

「27W USB-C PD Power Supply」は、Power Deliveryに対応したRaspberry Pi 5向けの電源アダプターです。Raspberry Pi 5のUSBポートで電源供給できる合計容量はデフォルトでは600mAですが、USB PD電源を使用することで自動で1.6Aに増強されます。また、電源アダプターは9V3A、12V2.25A、15V1.8Aの出力にも対応します。

「Raspberry Pi 5 Case」は、新しい専用ケースです。可変速ファンを搭載しており、Raspberry Pi 5のファン専用コネクターに接続することで使用できます。カラーは赤・白の他に、グレーの販売も予定されています。

「Active Cooler」は、ケースを使用せずに高負荷でRaspberry Piを動作させる場合の冷却ソリューションです。金属製のヒート新規とか変速のファンを組み合わせたもので、ファン専用コネクターに接続して使用できます。ヒートシンクは、取り付け穴にバネ付きピンを差し込んで取り付けられます。

「RTC battery」は、電源管理ICに搭載されたリアルタイムクロックの電力供給に使用可能な、バッテリーコネクターに接続するための2ピンプラグ付きのPanasonic製ML2020コイン形リチウム二次電池のパッケージです。

カメラ・ディスプレイ用アダプターケーブルは、Raspberry Pi 5(および Compute Module 開発ボード)で使用可能なケーブルです。カメラとディスプレイとでケーブルのピン配置が異なるため、使用するモジュールに応じてケーブルを正しく選択する必要があります。ケーブルは、20cm、30cm、50cmの3種類が販売されます。

「Raspberry Pi 5 PoE+ HAT」は、Raspberry Pi 5向けに設計されたPoE+ HATです。ケースとファンと同時利用可能なように小型に設計されています。このHATボードは年末頃の発売の見込みです。

「Raspberry Pi 5 M.2 HAT」は、Raspberry Pi 5 の PCIe FPC コネクタに接続して利用可能な、M.2形式のPCI ExpressデバイスもしくはNVMeデバイスをサポートしたHATボードです。こちらのHATボードも年末頃の発売の見込みです。

Japanese Raspberry Pi Users Groupでは、サンプルを用いたレビューを行いましたので、以下の記事も合わせてご覧ください。

実機の外観レビュー
実機のパフォーマンスレビュー

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