Raspbian 2016-11-25リリース

Raspbian 2016-11-25がリリースされました。

https://www.raspberrypi.org/blog/a-security-update-for-raspbian-pixel/

昨今のIoTデバイスへの攻撃を考慮して、SSHサーバーがデフォルトで無効に変更されたのがおもな変更になります。デフォルトのログインユーザー・パスワードである「pi:raspberry」は変更されませんが、raspi-configではパスワード変更に関する警告が表示されるなどの工夫が加わりました。

一方、SSHがデフォルトで無効になると、特にヘッドレス環境ではSSHを有効にする作業にディスプレイとキーボードが必要になってしまうため、不便になります。そこで新しいRaspbianでは、/bootにsshという空のファイルを置いてから起動することで、SSHサーバーを有効に変更することができるように変更されました。ヘッドレスで環境を作る機会が多い方は注意が必要そうです。

なお、起動後は/boot/sshは自動で削除され、次以降の起動時にもSSHサービスが起動するようになります。/boot/sshファイルの配置によるSSHの有効化は/etc/systemd/system/multi-user.target.wants/sshswitch.serviceで実装されているようです。


BIG Raspberry JAM TOKYO 2016 イベントページ公開

先日予告していました、BIG Raspberry JAM TOKYO 2016のイベントページを公開しました!参加には事前の申込みが必要になります。下記ページより参加登録をお願いいたします。

https://raspberrypi.connpass.com/event/44902/

また、展示スペースもいくつか設けます。出展希望の方は下記ページよりお申込みください。

Big Raspberry JAM TOKYO 2016 展示申し込みフォーム


日本製Raspberry Pi 3リリース

アールエスコンポーネンツ株式会社より、Raspberry Pi 3 Model Bの国内生産モデルを販売開始することが11月10日に発表されました。

「Raspberry Pi」の国内生産モデルを販売開始 | 半導体・電子部品の通販 RSオンライン

産業機器などへの組込みなどのニーズが増すなか、日本国内の厳しい製造管理要求に対応するため、日本国内にある実績豊富な製造業社で製造管理を行うことで、各種管理要求に柔軟に対応できるようになり、ユーザ製品への組込み販売を容易に行えるとしています。

日本製Raspberry Pi 3は、これまでのRaspberry Pi 3と同様に(技適マーク)が付いています。

RSオンラインでは150個セットでの販売が開始されています。

http://jp.rs-online.com/web/p/products/1239470/

なお、個人向けの1個単位での販売はKSYで予定されているようです開始されました

https://raspberry-pi.ksyic.com/news/page/nwp.id/42

また、今回のリリースに合わせて、5.1V/2.5A出力に対応した新たな電源ケーブルも発売されています。こちらはRSオンラインにて、1個から購入可能です。

http://jp.rs-online.com/web/p/plug-in-power-supply/1215944/


Ebenが再びやってくる!Big Raspberry JAM TOKYO 2016 12月開催決定!

前回から3年ぶりとなるBig Raspberry JAM TOKYO 2016を12月上旬に開催することが決定いたしました!
Eben Upton氏が来日し、Raspberry Piについてスピーチします。

詳細が決まり次第、本サイトにて随時告知してまいりますので、どうぞお楽しみに!

(追記)イベントページ公開しました!参加申込みはこちらからどうぞ。
https://raspberrypi.connpass.com/event/44902/

(前回のBig Raspberry JAM TOKYO 2013のページはこちら)


NEC Display Solutions EuropeがRaspberry Piとのコラボレーションを発表

NEC Display Solutions Europeが、Raspberry Piとのコラボレーションを発表しました。2017年1月から出荷される新モデルの大型ディスプレイにRaspberry Pi 3 Compute Moduleを組み込めるようにすることで、デジタルサイネージやプレゼンテーションなどのIoTデバイスを簡単に実現することができると紹介しています。また、Raspberry Pi 3 Compute Module以外にも、一部の業界の性能要求に応じてカスタマイズされたモジュールがNECから提供されるとしています。

https://www.nec-display-solutions.com/p/hq/en/news/dp/Products/Shared/News/2016/PressReleases/Company/RaspberryPi/RaspberryPi.xhtml

動画で発表の様子とEben Upton氏のコメントが見られます。

また、さりげなくRaspberry Pi 3 Compute Moduleが(おそらく初めて)登場となりました。スペックに関しては「quad-core 1.2GHz processor」以外特に述べられていませんが、Raspberry Pi 1をベースに作られた初代Compute Module以来の新しいCompute Moduleが登場しそうです。

https://www.raspberrypi.org/forums/viewtopic.php?f=63&t=162453&p=1050849


販売1000万台記念! Raspberry Jam #007 in OSC

イベント概要

Raspberry Jamは、Raspberry Piに関する発表や情報交換をする世界的なコミュニティイベントです。
OSC2016 Tokyo/Springにつづいて、OSC会場にて開催します!
今回もその場で登録をして5~15分ほどの発表するアンカンファレンス形式で開催します。
発表したいネタや制作物をお持ちの方は、直接会場までお越しください。
目玉の発表は、太田さんがRaspberry Pi 1000万台販売記念パーティに参加したイギリス訪問記!
おみやげ話やおみやげ(物理)もあるかも……?乞うご期待!

対象者・前提知識

  • Raspberry Piに興味がある方
  • Raspberry Piで工作などを作成して発表・紹介したい方

開催情報

開催日時: 11月6日(日) 13:00〜16:00
開催場所: オープンソースカンファレンス(OSC)2016 Tokyo/Fall内
開催教室: 304教室 (28号館 3F)
受付: 申込不要(発表者は当日その場で登録、聞くだけの方は出入り自由です)
費用: 無料

オープンソースカンファレンス(OSC)2016 Tokyo/Fall日程

日程:2016年11月5日(土) 10:00~18:00(展示:11:00~17:30)
11月6日(日) 10:00~17:30(展示:10:00~16:00)
会場:明星大学 日野キャンパス 28号館 2F(OSC受付)
(多摩モノレール 「中央大学・明星大学駅」直結。会場まで徒歩6分)
(ご来場の際は公共交通機関をご利用下さい)
費用:無料
内容:オープンソースに関する最新情報の提供
・展示 – オープンソースコミュニティ、企業・団体による展示
・セミナー – オープンソースの最新情報を提供
主催:オープンソースカンファレンス実行委員会

詳細はオープンソースカンファレンス(OSC)2016 Tokyo/Fall公式ページをご覧ください。


Raspberry Pi販売台数が1000万台を突破!

本日、Raspberry Pi販売台数が1000万台を突破したことがRaspberry Pi財団より発表されました!

https://www.raspberrypi.org/blog/ten-millionth-raspberry-pi-new-kit/

1000万台突破を記念して、公式のRaspberry Pi Starter Kitが発表されています。

また、PimoroniではRaspberry Piの歴史をまとめたスペシャルページが公開されるとともに、記念セールが開催中です。

http://pimoroni.com/history

https://shop.pimoroni.com/collections/special-offers

日本国内ではRSコンポーネンツがRaspberry Pi 3とRaspberry Pi公式のロゴマーク入りACアダプターのセット販売を開始されています。Raspberry Pi公式ACアダプターはPSEマークが取得されています。

http://jp.rs-online.com/web/generalDisplay.html?id=footer1/release/160908_raspberrypi3modelb_bundle


Raspberry Pi 3とPi DriveでUSB HDDブートをしてみよう

Raspberry Pi 3向けに、SDカード以外のブート方法を提供するための機能が追加されています。現在はベータ版の扱いなので、不具合があるかもしれませんが、試す手順なども掲載されています。

現在はUSBブート、PXEブートの2種類が紹介されています。

https://www.raspberrypi.org/blog/pi-3-booting-part-i-usb-mass-storage-boot/

https://www.raspberrypi.org/blog/pi-3-booting-part-ii-ethernet-all-the-awesome/

PXEブートに関しては私の個人ブログでも紹介していますので、興味がありましたらこちらも見てみてください。

さて、本記事ではPi Driveを使用してUSBブートをしてみたいと思います。

Pi Drive

Pi Driveとは?

Pi Driveは、Western DigialがRaspberry Pi向けにリリースした2.5インチハードディスクです。容量はPi==πにかけて314GBになっています(フォーマットすると……314GBではなくなります)。特徴的なのはインターフェイスで、SATAではなくUSBポートが搭載されています。なので、USBケーブル1本でRaspberry Piと接続できるわけです。

http://store.wdc.com/promo/97047600

正規の購入経路としてはWestern Digitalの通販サイトがあるものの、日本への輸入には対応していないようです。しかし、おおたさんがなぜか入手されたのをお借りしたので、ぺろぺろなめまわしています(なめまわしていません)。

その他謎の入手経路としては、dx.com(中国のガジェット系通販サイト)がありました。ぶっちゃけ容量単価的にはおいしくないですけども。

http://www.dx.com/p/2-5-314gb-usb-hard-drive-for-raspberry-pi-3b-2b-b-silver-black-437594

パッケージはこのような感じです。

IMG_4921

側面には円周率も……!

IMG_4922

Pi Driveはberrybootを使用したHDDブートモードが用意されています。ただ、berrybootがMicroSDカードから起動するようなので完全にSDカードレスにできるわけではないようです。また、Raspberry Pi3リリース前にリリースされたパッケージでしたので、そもそもRaspberry Pi 3には対応していないようでした。

IMG_4923

USBブートをしてみよう

USBブートをするためには以下の手順が必要になります。

Raspberry Pi側の準備

  • MicroSDカードでブートする
  • rpi-updateで最新のファームウェアにアップデート
  • USBブートを有効にする設定を記述して再起動
  • USBブートが有効になったことを確認してシャットダウン

HDDの用意

  • パーティションを切る
  • 切ったパーティションをそれぞれフォーマット
  • Raspberry PiのOSイメージからファイルコピー
  • SDカードからbootcode.binとstart.elfをコピー

作業は以下のページを参考に進めました。

https://www.raspberrypi.org/documentation/hardware/raspberrypi/bootmodes/msd.md

Raspberry Pi側の準備

USBブートを有効にするには、最新のファームウェアにアップデートした環境で特定のオプションを有効にした状態でブートする必要があります。この作業は1度実行すれば、以降は不要のようです。

MicroSDカードに最新のRaspbianを用意して起動した後、以下のコマンドを実行します。

sudo BRANCH=next rpi-update

/boot/config.txtをエディターで開き、以下の一文を追記します。

program_usb_boot_mode=1

Raspbianを再起動したら以下のコマンドを実行して、出力が「17:3020000a」であることを確認します。

$ vcgencmd otp_dump | grep 17:
17:3020000a

HDDの用意

Raspberry PiにPi Driveを接続します。まずはpartedコマンドでパーティションを作成します。

$ sudo parted /dev/sda

(parted) mktable msdos
Warning: The existing disk label on /dev/sda will be destroyed and all data on this disk will be lost. Do you want to continue?
Yes/No? Yes
(parted) mkpart primary fat32 0% 100M
(parted) mkpart primary ext4 100M 100%
(parted) print
Model: WD My Passport 07BA (scsi)
Disk /dev/sda: 314GB
Sector size (logical/physical): 512B/512B
Partition Table: msdos
Disk Flags:

Number Start End Size Type File system Flags
1 1049kB 99.6MB 98.6MB primary fat32 lba
2 99.6MB 314GB 314GB primary ext4 lba
(parted) quit

パーティションをそれぞれmkfsコマンドでフォーマットします。

sudo mkfs.vfat -n BOOT -F 32 /dev/sda1
sudo mkfs.ext4 /dev/sda2

フォーマットしたパーティションをそれぞれ以下のようにマウントします。

sudo mount /dev/sda2 /mnt
sudo mkdir /mnt/boot
sudo mount /dev/sda1 /mnt/boot/

SDカードの中のRaspbianを、rsyncコマンドでHDDにコピーします。rsyncコマンドは別途インストールする必要があります。

sudo apt-get install rsync
sudo rsync -ax / /boot /mnt

コピーしたあとは、HDD内のいくつかのファイルでブート用のパラメータをHDD用に書き換えます。SDカードのデバイス名はmmcblk0ですが、HDDの場合はデバイス名がsdaになるためです。参考ページのようにコマンドで実行すると、一括で置き換えてくれます。

$ sudo sed -i "s,root=/dev/mmcblk0p2,root=/dev/sda2," /mnt/boot/cmdline.txt
$ sudo sed -i "s,/dev/mmcblk0p,/dev/sda," /mnt/etc/fstab

最後にSSHホスト鍵を再生成します。こちらも基本的には参考ページの通り実行します。

cd /mnt
sudo mount --bind /dev dev
sudo mount --bind /sys sys
sudo mount --bind /proc proc
sudo chroot /mnt
rm /etc/ssh/ssh_host*
dpkg-reconfigure openssh-server
exit
sudo umount dev
sudo umount sys
sudo umount proc

最後にRaspberry Piをシャットダウンします。

$ sudo poweroff

HDDブート!

Raspberry Piの電源ケーブルを抜いたら、MicroSDカードを抜き取り、HDDは接続したまま電源を再投入します。少しするとHDDがスピンアップして、(一度スピンダウンしながら)Raspberry Piが起動します。

HDDから起動していることを確認するには以下のようなコマンドを実行してみると良いでしょう。


pi@raspberrypi:~ $ cat /proc/partitions
major minor #blocks name

(中略)
8 0 306677760 sda
8 1 96256 sda1
8 2 306580480 sda2
pi@raspberrypi:~ $ df -h
Filesystem Size Used Avail Use% Mounted on
/dev/root 288G 1.2G 272G 1% /
devtmpfs 459M 0 459M 0% /dev
tmpfs 463M 0 463M 0% /dev/shm
tmpfs 463M 6.2M 457M 2% /run
tmpfs 5.0M 4.0K 5.0M 1% /run/lock
tmpfs 463M 0 463M 0% /sys/fs/cgroup
/dev/sda1 93M 20M 73M 22% /boot
pi@raspberrypi:~ $ mount | grep sda
/dev/sda2 on / type ext4 (rw,noatime,data=ordered)
/dev/sda1 on /boot type vfat (rw,relatime,fmask=0022,dmask=0022,codepage=437,iocharset=ascii,shortname=mixed,errors=remount-ro)

まとめ

Pi Driveを使用して、Raspberry Pi 3でUSB-HDDブートする方法を紹介しました。MicroSDカードが不要になるので、書き換え寿命を気にする必要がなくなるのは便利かもしれません。

あと、Pi Driveについて、一つ気なるところをあげるとすると、アクセスランプの白色LEDがまぶしすぎる点でしょうか……。目に跡が残るくらい明るいんですよね……w