あっきぃです。
Pimoroniで予約していたケース””だけ””が届きました。PiBowと公式ケースで、いずれもサンプルではなく、いずれRaspberry Pi 5の技適が通った時のために個人用に購入したものです。……私はPi 5を2台買うんだろうか🤔ちなみに、写真のPi 5はサンプルですが。今回は話題的に通電しない済むので技適等は無関係ですね。
PimoroniのPiBowはすでにMaker Faire Tokyo 2023・OSC2023 Tokyo/Fall・Raspberry JAM 2023.10で展示済みですが(が、どれもレポートを書いていないですね……)、公式ケースを自分で触って組み立てたりするのは今回が始めてなので、ゆるりとレポートをしていきます。ちなみにこちらがPiBowの組み立てた様子。公式のActive Coolerを組み合わせる前提の作りで、今回もPimoroniらしい出来栄えですが、組み立て手順が少し複雑になり、下からレイヤー0〜2、Pi 5、レイヤー3、ActiveCooler、レイヤー4の順に重ねるようなりました。
それでは公式ケースについて見ていきましょう。
一周見渡す
まずは外観。電源ポート周りの面はPi 4と比べると、3.5mmプラグを差す場所がなくなり、少しスッキリとしました。LAN・USBの配置はPi 1B+〜Pi 3B+までを彷彿させる配置ですが、他の面が全く違うので互換はありません。
先に互換の話をしておくと、これまでの公式ケースで過去のモデル間で互換性があったものは、実はありません。毎回変わっています。サードパーティの互換は諸説あるかも知れませんが、公式はそう言う感じです。iPhoneも毎回ビミョウに寸法が変わって互換がある回はあまりありませんよね。
ケースを真横から見ると、フタと本体の間に隙間が空いていることがわかります。中にはファンが標準添付されていて、このファンのエアフローとなるためです。
SDカード・LEDランプ側です。Pi 4のケースでは、SDカードを差し込んだまま本体を取り出そうとするとSDカード破損などの可能性がありましたが、Pi 5のケースではそれが改善されており、SDカードを差し込んだままの本体を出し入れ可能です。
また、電源ランプは電源ボタンも兼ねて降り、ここを押すことで電源の入り切りが可能です。便利ですね。
底面。公式ケースで初めて、HATの位置に合わせて穴が開けられました。この穴とボルト・ナットを組み合わせて活用すると、ケースを連結して使うこともできるようです。また、放熱用の穴も今回初の改善ですね。
中を見ていく
上の白いフタを外すと、真ん中の白いカバーと、それにはまる形で取り付けられた、ファン付きの半透明のプレートが現れます。
真ん中のカバーを外すと、赤いボトムに小さい紙袋が挟まるようにして入っています。これにはゴム足と、SoCに貼り付けるヒートシンクが入っています。
ヒートシンクは、Active Coolerと比較するとだいぶささやかなサイズ感ですね。ちなみに、もうお気づきかも知れませんが、ケースを使用するときはActive Coolerは不要です。
Active CoolerをつけたPI 5をケースに入れることも可能ですが、この場合は真ん中の白いカバーとから半透明の部分取り外せば運用可能です。
真ん中の白いカバーと半透明の部分は、ツメで固定されているだけのため、簡単に取り外し可能です。
半透明の部分を取り外すと、HATボードを取り付けたまま真ん中のカバーを取り付けることもできます。以前の公式ケースではHATをつけたままケースに収めることができたりできなかったりしたため、これも嬉しいアップデートの一つといえます。
半透明の部分にはGPIOの穴が開いているため、Booster Header( https://shop.pimoroni.com/products/booster-header )などを使用すれば、ファンとHATボードを同時に取り付けることも可能です。以下は、Booster Headerを1つ使用してHATボードを搭載した様子です。上のフタはできなくなりますが、半透明のパーツのおかげで開放感はなく、ケースとしてまとまっているように見えて良いですね。
本体を入れてみる
上の写真のいくつかではもう入ってしまっていますが、Pi 5本体をケースに入れてみます。と言っても、赤いボトムパーツにPi 5をポンと載せるだけ。簡単です。
ファンは、USB2.0ポートの後ろにファン用のコネクターがあるので、こちらに接続します。
あとはフタを乗せて完成です。簡単ですね。
Pi 5を入れた状態の外観はこちら。おしゃれです。
Pi 4のケースと比べてみると
Pi 5のケースを手に持ってみると「もしかして、大きくなった……?」という気持ちがしたので、Pi 4のケースと並べてみました。たしかに、一回り大きそうですね。
側面から。高さもPi 4のケースより少し高くなったようです。ただ、SDカードをつけたまま着脱可能、HATを載せたままフタ可能、ファンのエアフロー確保など、数々の機能性向上を考えると、少し大きくなってでも必要な設計なのではないかと推察します。
まとめ
Raspberry Pi 5 公式ケースのレビューでした。
今までの公式ケースはGPIOやカメラへのアクセスがイマイチで個人的にはずっとPimoroniのPiBowケースを推してきましたが、Pi 5のケースこそは(?)便利そうな印象を受けたので、両方を買ってみた次第です。
9月にイギリスに行った際には軽く触っていましたが、実際に改めて触ってみても、とても使い勝手が良さそうな印象なので、早く技適取得済みのPi 5をケースに入れて使いたいな……!!と思いましたし、Ltdの中の人がデモをしていたケースのスタックも興味があるので、公式ケースの買い増しももう検討が必要そうです。え、Pi 5を3台も……??
ちなみに、公式ケースはPi 4のときと同じく、グレー/ブラックのカラーもすでに登場していて、Pimoroniなどで予約を受け付けているようです。