Raspberry Piでテレビを視聴することができるアドオンボード「Raspberry Pi TV HAT」がRaspberry Pi財団から発表されました。価格は21.5ドルです。
https://www.raspberrypi.org/blog/raspberry-pi-tv-hat/
Raspberry Pi TV HATはSONYのCXD2880チューナーを使用したボードです。欧米で広く普及している地上デジタルテレビ放送の規格であるDVB-TとDVB-T2に対応していますが、日本は地上デジタルテレビ放送はISDB-Tのため、残念ながら日本ではRaspberry Pi TV HATは使用できません。本体の付属品はネジ・スペーサー、コネクター変換(これも日本とは規格が違うようです)となります。
なお、日本への発送に対応していて購入可能なショップは、発表時点ではModMyPiがあります。
https://www.modmypi.com/raspberry-pi/audio-dacampdigi/video-tv-dvb-t/tv-uhat
あわせて、Raspberry Pi Zeroサイズ相当のアドオンボードの規格としてuHATが発表されました。
PiZero登場当初からPimoroniのpHATシリーズをはじめ各社から様々なPiZeroサイズのアドオンボード製品が発売されてきましたが、Raspberry Pi財団がPi ZeroサイズのボードをリリースするのはRaspberry Pi TV HATが初めてとなります。
uHATボードの最低要件( https://www.raspberrypi.org/app/uploads/2018/10/Raspberry-Pi-TV-HAT_Mechanical.png )は以下のようなものです。別途記載の部分に関してはリンク先の画像を参照してください。また、サイズと形状以外のHATの最低要件(EEPROMなど)も満たす必要があります。
- 65mm X 30mm であること
- 角の半径が3mmであること
- コーナーに3つのマウント用の穴を設けること
- (別途記載の)マウント穴のルールに沿うこと
- 40ピンのGPIOコネクターを搭載すること
「3つのマウント用の穴」が4つでないのは、ボードのGPIOポートを上にしたとき、左下が欠けている必要があるためです。PiZeroを除くRaspberry Pi (1A+/1B+/2B/3B/3B+)に装着したとき、DSIポートが隠れてしまうのを防ぐため、このような形状になっているようです。
最低要件を満たしていないボードの製品名にHAT(uHAT)をつけることができないとされているため、アドオンボードを開発される方は注意が必要です。なお、HATボードの要件はGitHubで参照できます(投稿時点でuHATの情報はこちらにはまだないようですが……)。