Raspbian Stretch リリース!

Raspbian Jessieに代わる新しいバージョンのRaspbian Stretchがリリースされました。

Raspbian Stretch has arrived for Raspberry Pi

RaspbianはDebian Linuxをベースとしており、2年ごとのサイクルでメジャーバージョンアップを行うDebianに合わせてリリースされるものです。

raspberrypi.orgの記事から、変更点を簡単に取り上げます。

  • Sonic Pi バージョン3.0.1を同梱
  • Chromiumブラウザーをバージョン60にアップデート。メモリ使用の改善や、コードの最適化等によって以前より快適に動作するように
  • Bluetoothオーディオのサポート。PulseAudioを利用した対応を廃止し、Stretchではbluez-alsaパッケージを採用することでALSAのみで完結するように
  • 他のユーザー名を使う際の取扱の改善。(※8/18追記)他のユーザーを作成してログインしたときに、raspi-configでそのユーザーのパスワード設定や自動ログインを設定できるように変更
    (8/18追記)※GUI版のraspi-config(rc_gui)では、ロケールを日本にするとpiユーザーのパスワード、もしくはpiユーザーで自動ログインなどという表記になっていますが、新しい挙動はログインしているユーザーのパスワード変更、もしくはログインしているユーザーの自動ログインなどとなります。翻訳の修正を依頼中です
  • Scratch 2のSense HAT向け拡張。Sense HATの実物でもエミュレーターでもScratch 2と連携可能
  • Broadpwnと呼ばれる脆弱性への対応。Raspberry Pi 3・Raspberry Pi Zero Wで使用されるBCM43xxのファームウェアが対象となるため、対応のためのパッチを適用

ブログではJessieからのメジャーバージョンアップ方法も掲載されていますが、ブログにも注意書きがある通り、基本的にはクリーンインストールが推奨されており、メジャーバージョンアップによる動作保証はされていません。もしやりたい場合はバックアップを取得してから実行するようにと注意書きされています。
(※8/18 クリーンインストールが推奨されている旨を追記し、アップグレードからメジャーバージョンアップに表記を変えました)

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